読書大好きゆーぽん(@jiyucho33)です!
今回は心に火を付ける方法「やる気が上がる8つのスイッチ」を紹介します!
著者はコロンビア大学でモチベーションの研究をしているハイディ・グラント・ハルバーソン氏。
以前、DaiGoさんが紹介していた「やり抜く人の9つの習慣」を読み、とても面白い本だったので同じ著者のこちらの本も読んでみました。
結論から言うと、この「やる気が上がる8つのスイッチ」もとても良い本でした!
内容はシンプルで、モチベーションが上がらない理由をタイプ別に分けて、それぞれに適した方法で対処していくというもの。
病気と同じで、それぞれの症状に合った方法で処置が必要です。
「やり抜く人〜」と合わせて読めばより効果的!
なるほどーと、うなずいてしまうポイントが多数。これでは確かにやる気が上がらないなと納得しますね。
どちらも100ページ程度で読みやすいので、繰り返し読んで理解することができます。
仕事や勉強のモチベーションが上がらない人、目標があるのについダラダラしてしまう人におすすめの一冊です!
▽やる気が上がる8つのスイッチ
やる気が上がる8つのスイッチの評判
メンタリストDaiGoさんが
「やり抜く人の9つの習慣」に続き、同じくハイディ・ハルバーソン著
「やる気が上がる8つのスイッチ」も
動画で推薦してくださっています!https://t.co/Ci4Zt5JSOZ— 早水@出版社ディスカヴァー (@HayamizuShingo) August 11, 2019
モチベーションのことが簡単に書かれていてわかりやすい「やる気が上がる8つのスイッチ」自分の傾向を踏まえ、改善する行動方法が具体的で、すぐできそう!と思えるいい本。いや、できてしまう本。これシリーズは名著過ぎる。 pic.twitter.com/xU52AwN01P
— しゅん (@nanaki811) October 20, 2019
【やる気が上がる8つのスイッチ】
モチベーションを上げて行動していくための処方箋。
「マインドセット」「やる気のフォーカス」「自信」それぞれ
2×2×2の合計8パターンについて解説。キーポイント
🔑最重要なのは、「成長マインドセット」になること。
🔑獲得or回避の強みを知る
🔑自信は必須。 pic.twitter.com/ar3JwvoXTB— さのしゅーと📖ShuMania (@ShuMania1123) October 10, 2019
やる気が上がる8つのスイッチの紹介文
モチベーションと目標達成分野の第一人者で、 コロンビア大学ビジネススクールで教鞭をとる社会心理学者の著者が、 自分自身と他者のモチベーションを上げる方法を紹介する。
まず理解しなければいけないのは、万人に共通する、たったひとつの方法などはないということだ。
著者は下記の3つの軸をもとに人を8つのタイプに分け、それぞれに最適の方法を解説していく。① マインドセットの軸=「証明」を目指すか「成長」を目指すか
② フォーカスの軸=得るものにフォーカスするか失うものにフォーカスするか
③ 自信の軸=自信が大きいか小さいか8つのタイプは次の通りだ。
タイプ1 中二病(Teenager)
タイプ2 うざいやつ(Showoff)
タイプ3 臆病者(Neurotic)
タイプ4 退屈な人(Stick in the mud)
タイプ5 やる気の空回り(Eager Beaver)
タイプ6 まじめな見習い(Alert Apprentice)
タイプ7 新星(Star Who’s (almost)Born)
タイプ8 熟練の匠(The Expert in the Making)たとえば「タイプ1 中二病」は自分が優秀な人間であることを「証明」したいと思い、称賛や報酬など、得るものにフォーカスしている。 ところが実力はなく、したがって自信もない。
このタイプの人の場合、マインドセットを「成長」を目指すことに切り替え、オンザジョブトレーニングで実力と自信を養い、得るものにフォーカスしているという積極的・意欲的な部分を生かすようにしていくことでモチベーションを上げることができるのだ。同様に各タイプがどのようにやる気を出し、それを持続させることができるのかを解説するとともに、マインドセットの変え方や自信のつけ方、フォーカスの生かし方といった共通の処方箋を詳しく具体的に述べていく。
1時間で読めるコンパクトで平易な本だが、エビデンスのある科学的な方法には説得力があり、すぐに実践したくなる。
この本そのものが「やる気」のスイッチになっているのだ。
(Amazonより)
やる気が上がる8つのスイッチはこんな人におすすめ
- いつもモチベーションが上がらない人
- ついダラダラしてしまう人
- 達成したい目標がある人
- 仕事で良い結果を残したい人
著者のハイディ・グラント・ハルバーソンさんってどんな人?
- 社会心理学者。
- コロンビア大学モチベーション・サイエンス・センター副所長。
- モチベーションと目標達成の第一人者。
- 「ハーバード・ビジネス・レビュー」「ハフィントンポスト」「サイコロジー・トゥディ」「フォーブス」などへの寄稿多数。
やる気が上がる8つのスイッチのポイント
- 心に火をつける万能の方法はない。
- 「3つの軸」(マインドセット、フォーカス、自信の有無)を使ってモチベーションが上がらないタイプを見分ける。
- 自信は必須の要素。
心に火をつける万能の方法はない
誰の心にも火をつける方法。
今でも多くの人がその答えを探して様々なものを読んだり、セミナーに出たりして、多くの時間とお金を費やしてきました。
それでも答えを見つけることはできませんでした。
なぜならその答えは1つでは無いからです。
人の心に火をつけるのに、たったひとつの万能の答えと言うものはありません。
例えばあなたが最近、胃もたれに悩まされているとします。
病院に行き、ムカムカする胃の状態や、今まで飲んだ薬などのことをまずはお医者さんに話そうと思います。
診察に呼ばれたあなたがそれを話そうとする前に、先生はあなたをひと目見ただけでこう言います。
「具合が悪そうですね。イブプロフェン(鎮痛剤)を飲んで安静にしていて下さい。ではお大事に!」
それで終わろうとしたらどうですか?
この先生にかかれば、どんな病気も全く同じもので、だからすべての病気には同じ治療をすれば良いと言うことになってしまいます。
実際にはこんなお医者さんはいません(と思いたい)が、ひるがえって私たち自身はどうでしょう?
自分自身や、部下や学生や子供たちのやる気に火をつけるには、たった1つの方法を実践すれば足りると思ってはいませんか?
それではこの調子っぱずれのお医者さんと同じです。
モチベーションが上がらないタイプを見分ける為の「3つの軸」
この本は、あなたが「人間をやる気にさせるお医者さん=モチベーション・ドクター」になるための最初の1歩になるように書かれています。
この本で人間を8つのタイプに分けてみました。その8つはそれぞれ特有の行動パターンがありますし、好き嫌いのパターンもあります。(これらについては後述します)
さらに、わかりやすいようにその8つを、
- マインドセット
- フォーカス
- 自信の有無
の3つの軸を使ってどなたにも納得いただけるように解説していきます。
前述の8タイプはこの3つの軸を変数として様々な現れ方をしています。
2つのマインドセット〜「証明」を求めるより「成長」を目指そう〜
マインドセットとは考え方の癖、あるいは思考傾向のことです。
私たちは次に述べる2つのマインドセットのどちらかを持っています。
その2つとは「証明マインドセット」と「成長マインドセット」です。
【証明マインドセット】
証明マインドセットを持つ人は、自分の能力の証明に焦点を当て、エネルギーを注いでいます。
すなわち、人に自分の能力を見せつけ認めさせようとしているのです。
だから、自分と他人をいつも比べています。
またこのマインドセットを持っている人は助けを求めると言うこともあまりやりたがりません。
ミスをすることをいつも恐れていますし、自分にはできない、自分には無理だということが人にも自分にもわかってしまうことが怖くて仕方がありません。
【成長マインドセット】
このマインドセットを持つ人は自分が向上することに焦点を当てています。
能力を高める、新しいことを学ぶ、そして時間とともに向上していく、それらが重要だと思っています。
成長マインドセットの持ち主は他人の目をあまり気にしません。
他人が自分をたとえ認めてくれなくても、やると思ったことをやります。
困難に直面した時も粘り強く頑張り続けると言う特徴もあります。
私たちは固定的にこのどちらかのマインドセットを持つわけではありません。
ただ言えるのは、明らかに「成長マインドセット」を持つことが有利に働くということです。
それは固定的なものではなく、誰にでも変えられるものです。
やる気のフォーカス〜「獲得」か「回避」かを知って強みにする。
「私は自分の仕事を高いレベルでやっていきたい」というのは、何を・どのように・いつまでと言うような違いはあっても、多くの人が持っている目標だと思います。
ある人たちにとっては、高いレベルの仕事とは達成であり獲得でしょう。
経済学の用語を借りてくるなら、それは獲得しうる最大限の利益であり、最小限の機会損失(チャンスを見逃するようにしていること)のことと定義されるでしょう。
このような心の焦点を「獲得フォーカス」といいます。
また、ある人たちにとっては、高いレベルの仕事とは安定感であり信頼性であると定義付けられるでしょう。
このような心の焦点を「回避フォーカス」といいます。
こういう人たちは危機を回避すること、責任を全うすること、義務感を感じていることをやり遂げることに重点を置きます。
同じ目標に向かっていても、獲得フォーカスと回避フォーカスではやり方が異なります。
戦力も持っている強みも、起こしがちな間違いも違います。
獲得フォーカスの人は称賛を得る事に動機づけられますが、回避フォーカスの人は批判を避けることに動機付けられます。
また前者は見切りをつけるのが早すぎるのに対して、後者はいつまでも続けている傾向があります。
自信は必須の要素
自信を持つことが大切だと言うセリフは聞き飽きたかもしれません。
しかし、その重要性は何度繰り返しても足らないほどです。
自信は目標を達成するためには必須の要素です。
その目標が高ければ高いほど自信の有無がものを言いますし、たとえその達成が困難を極めても、粘り強くやり抜く力を与えてくれます。
ここで私が言う自信とは、「俺様が最高だぜ」的な他人を力で圧倒するようなタイプのものではありません。
もっと謙虚でしなやかな、静かに「私はそれをやり遂げる力がある」と確信しているタイプのものです。
社会心理学の分野で大きな貢献をしたアルバート・バンデューラはこのような自信を「自己効力感」と呼びました。
自己効力感とは、望む結果を得るために必要とされる能力が自分にはあると言う確信です。
目標を達成するために必要な力を自分が持っていると信じている時、あなたは自己効力感を持っていると言うことができるのです。
やる気から見た8つのタイプ
これからその3つの軸が組み合わさって形成するタイプを見ていくことにします。
それぞれのタイプは前述した3つの軸
・マインドセット
・フォーカス
・自信の現れ方の違いによって8つに分かれます。
タイプ1 中二病
- 証明マインドセット
- 獲得フォーカス
- 自信はなく不安定
いつも引っ込みがちで、憂鬱な感じを漂わせている
努力をしない。最小の投資で最大のゲインを得ようとする
明らかに自分の能力に自信が持てない
タイプ2 うざい奴
- 証明マインドセット
- 獲得フォーカス
- 自信はある
自慢が多く、いつも注目されていたい
批判を聞く耳を持たず、失敗を隠す
すべてに飛びつく
タイプ3 臆病者
- 証明マインドセット
- 回避フォーカス
- 自信はなく不安定
周囲と壁を作り、いつも不安に駆られている
プレッシャーに押しつぶされそうになっていて、予期せぬ事態に弱い
新しい仕事には拒絶反応示す
タイプ4 退屈な人
- 証明マインドセット
- 回避フォーカス
- 自信はある
静かな自信を持ち、いつも注意深い
自分の得意なことしかやらない
変化には強く抵抗する
タイプ5 やる気の空回り
- 成長マインドセット
- 獲得フォーカス
- 自信はなく不安定
意欲に満ちている
遂行能力は低いが、学びたいと言う情熱がある
楽天的で自分には成功する能力があると思っている
タイプ6 真面目な見習い
- 成長マインドセット
- 回避フォーカス
- 自信はなく不安定
自分なりの美学を持ち、やるべきことに集中する
今は遂行能力に欠けているが、学んで熟達する覚悟がある
守りに強いネガティブ・シンカー
タイプ7 新星
- 成長マインドセット
- 獲得フォーカス
- 自信はある
エネルギッシュで楽天的
壁にぶつかるほど力が湧き出る
アイディアの宝庫であり革新的である
タイプ8 熟練の匠
- 成長マインドセット
- 回避フォーカス
- 自信はある
責任感が強く信頼できる。いて欲しい時にいてくれる
常に第二、第三の矢を持って事に臨む
ミスがない
すべてのタイプに共通する処方箋
すべてのタイプに共通する処方箋はシンプルです。
自分の、あるいは対象となる人のタイプがわかったら、次の3つの段階を進んでいきましょう。
【第一段階】
証明マインドセットを持っていたら、それを成長マインドセットに変えるようにしましょう。
すでに成長マインドセット思っている時は第二段階に進みます。
【第二段階】
必要なスキルを身に付けましょう。スキルとともに自信をつけるようにしましょう。
2つのフォーカスそれぞれに学習の仕方とスピードは異なっているので注意してください。
スキルも自信もついたと思ったら次の第3段階に進みましょう。
【第三段階】
それぞれのフォーカスを理解して、それに合ったやり方でさらなる成長を目指しましょう。
フォーカスによって、ピンとくる戦略も報酬も環境も違います。
最も力を発揮しやすい状況を整えましょう。
常に自分やその人のフォーカスに合った環境を作っていくことがやる気の持続につながります。
やる気が上がる8つのスイッチのまとめ
- 心に火をつける万能の方法はない。
「3つの軸」(マインドセット、フォーカス、自信の有無)を使ってモチベーションが上がらないタイプを見分ける。
マインドセットは人と比べる「証明」より、自分の向上に集中する「成長」を目指す。
フォーカス(自分のやる気)は、何かを得られることで満足する「獲得」か、危機を逃れる「回避」かを知って強みにする。
自信は必須の要素。
3つの軸から8つのタイプに分け、それぞれに適した方法で段階的に対応する。
▽やる気が上がる8つのスイッチ
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