【要約・書評】一分で話せ〜世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術〜

一分で話せ

読書大好きゆーぽん(@jiyucho33)です!

今回は2019年、話題のビジネス書「一分で話せ」を紹介します!

著者はソフトバンクアカデミア(孫正義氏の後継者を育てる学校)で孫正義氏にプレゼンを絶賛された伊藤羊一さん。

プレゼンの極意がコンパクトにまとまっており、とてもわかりやすかったです!

パワーポイントを作り込むことに時間をかけるよりも、この本を読んだほうがよほど役に立つ。

今はフリーランスなのでプレゼンをする事は少なくなりましたが、これはサラリーマン時代に読みたかった!

サラリーマンや学生など、プレゼンや商談をなどで人に説明する機会が多い方におすすめです。

▽一分で話せ

一分で話せの評判

一分で話せの紹介文

【26刷、33万5千部突破のベストセラー!】
【本の要約サイト「flier(フライヤー)」、2018年の閲覧数年間ランキング1位!】
【三省堂書店 有楽町店、2018年ビジネス書年間ランキング1位! 】
【アマゾン「ビジネス・経済書」ランキング8週連続1位! (2018年6月3日~7月28日)】
【BookLive! 2019年に読むべき! 「ビジネス書ベスト100」 第1位!】

1分でささる伝え方!

●ヤフーアカデミア学長にしてグロービス講師 孫社長にも一目置かれた伝説の「伝え方」!
・プレゼンに限らず、人前に立って話をする、指示をする、伝える、ということが苦手な方はいるでしょう。
著者の伊藤氏は、そのプレゼンを聞いたソフトバンクの孫社長から認められるほどの技術の持ち主であり、今はグロービスの講師として、ヤフーアカデミアの学長として、起業家からビジネスパーソンまで年間300人以上のプレゼンを指導し、ピッチコンテストなどでの優勝者を続々と輩出しています。
本書では、「右脳と左脳」に働きかける伊藤氏独特のメソッドを紹介します。

●1分で話せない話は、どんなに長くても伝わらない
・「話が長い、手短に話せ」言われる方は少なくないでしょうが、伊藤氏の考えは「1分で話せないような話は、どんなに長くても伝わらない」というもの。
長いのは話がまとまっていない証拠でもあり、相手に伝わらない一番の原因。
そこで本書では、伝わる伝え方の「型」の部分だけでなく、「結論の決め方」、「言い切れない」というメンタルの部分の話から、1分で記憶に残す方法など、誰でもできる方法を紹介します。
(Amazonより)

一分で話せはこんな人におすすめ

  • プレゼンや商談をする機会が多い人
  • わかりやすい説明ができるようになりたい人
  • 自分の言いたいことがうまく伝わらない人
  • ついダラダラと説明してしまう人

一分で話せ

著者の伊藤羊一さんってどんな人?

  • ヤフー株式会社 コーポレートエバンジェリスト Yahoo!アカデミア学長。
  • 株式会社ウェイウェイ代表取締役。東京大学経済学部卒。グロービス・オリジナル・MBAプログラム(GDBA)修了。
  • かつてソフトバンクアカデミア(孫正義氏の後継者を見出し、育てる学校)に所属。孫正義氏へプレゼンし続け、国内CEOコースで年間1位の成績を修めた経験を持つ。
  • 2015年4月にヤフー株式会社に転じ、次世代リーダー育成を行う。
  • グロービス経営大学院客員教授としてリーダーシップ科目の教壇に立つほか、多くの大手企業やスタートアップ育成プログラムでメンター、アドバイザーを務める。

一分で話せのポイント

  1. プレゼン力とは人前で発表するスキルでも話すスキルでもなく「人に動いてもらう力」
  2. 人を動かすには左脳と右脳の両方に働きかけなければならない。
  3. 相手は誰か?どんなことに興味があるのか?をイメージして話を組み立てる。

一分で話せ

そもそも「伝える」ために考えておくべきこと

人はあなたの話の80%は聞いていない

皆さんの多くが誤解をしているのは、「自分が伝えたいことを話せば、人は話を聞いてくれる」ということです。

確かに学校でも会社でもそう教わってきました。

「前で話をしている人がいるのだから静かに聞きましょう」

でも実際どうでしょう?(あなたは聞いていますか)

まず1つ気づいて欲しいのは、そもそも「人は相手の話の80%は聞いていない」と言うことです。

どんなにプレゼンが上手くなっても、こちらの言うことを100%理解してくれるなんて有り得ない。

だからどんなに相手が好意的に聞いてくれても、自分がどんなに完璧なプレゼンをしたとしても、自分が話したことが全て相手の頭の中に残っているということが不可能。全ては伝わらない。

自分の話を聞いて欲しいなら、まず「みんな人の話を聞いていない」ということからスタートする。

1分で話す

チームの力を最大限生かすためには、自分の主張を相手にしっかり伝え、理解してもらい、動いてもらう力、すなわち「プレゼン力」が必要です。

私が言うプレゼン力とは、人前で発表するスキルでも、話すスキルでもありません。「人に動いてもらう力」です。

そのために必要なのは「1分で話せるように話を組み立て、伝えよう」と言うこと。これが基本。

「1分でまとまらない話は結局何時間かけて話しても伝わらない」

逆に言えば、「どんな話でも1分で伝えることができる」と言うこと。

特に忙しい上司や役員などは、「1分」の方が聞いてくれる確率が高い。

30分かけて話すことも、1時間与えられた時でも、まずは「1分で話せるように」話を組み立てる。

これができれば格段に伝える力がアップする。

「右脳」と「左脳」に働きかける

本題に入る前に私のプレゼンのポイントに触れておきます。

それは左脳と右脳の両方に訴えかけることです。

ビジネスだからもちろんロジック(左脳)を理解してもらうことは大事です。

ただ単につらつらとロジックだけ話されると、「はいはい理解した、それで?」ってなりませんか?

情熱だけでは人は動きませんが、ロジックだけでも人は動きません。

結局人は左脳で理解し、脳で感じて、それでやっと動ける。

また伝える側自身に情熱がなければ、他人に対して何度説明したところで動いてくれるわけではない。

人を動かすには左脳と右脳の両方に働きかけなければならない。

スキルとしてロジカルに伝えることも大事だし、熱狂するマインドも必要。

「伝える」ための基本事項

相手は誰か?どんなことに興味があるのか?

「何のためにプレゼンするのか」を言語化してみるとほとんどの場合、「(どこで)誰に、何を、どうしてもらいたい」という構造になってきます。

カギは「誰に」です。相手がいるわけです。

プレゼンテーションは人に何かを伝えて、理解してもらうか、賛同してもらうか、動いてもらうかを目指してやるわけです。

そして、この「相手が誰か」をイメージしながらプレゼンを作っていきます。

これは「誰に」伝えるものなのか、相手が何を考えているのかについて考えます。

具体的には、

  • どういう立場にいるのか
  • どんなことに興味があるのか
  • どんなことをこのプレゼンに求めているのか
  • 専門的な要素についてどのくらい理解できるか
  • 何をどんなふうに言うとネガティブな反応をするのか

このように聞き手のイメージができれば、その人たちの反応を届けながら準備することができる。

話す内容、言葉づかい、話し方など、その聞き手のイメージに基づいて伝える内容を作り上げていく。

ゴールは何か 〜「理解してもらう」はゴールにならない〜

「何のためにプレゼンをするのか」「聞き手はどんなイメージか」を考えたあと、次に考えるべきは「ゴールは何か」です。

このプレゼンを通して「聞き手をどういう状態にもっていくか」「どこをプレゼンのゴールとするのか」を言語化します。

具体的にいえば、

  • 聞き手が賛成にせよ反対にせよ、何らかの意見を表明してくれればいいのか
  • 聞き手が賛成してくれたらいいのか
  • 聞き手に動いてもらう必要があるのか

というように、聞き手が「どこまでやればいいのか」を決める。

ついにゴールを強く意識することなくプレゼンの準備を始めてしまう。

すべてのプレゼンはゴールを達成するためにある。

聞き手のことを考え、聞き手をどういう状態に持っていきたいのかを見定めてから、それを実行するために何をすればいいか、何を伝えればいいかを逆算で考えていく。

結局、動かしてなんぼ 〜「きれいに話す」のが目的じゃない〜

プレゼンと言うと、資料を作って、人前で何かを話す、その局面だけを切り取って語られることが多いです。

でも、そうやって人前で何かを伝えるのは手段です。

ゴールは先ほど書いたように、何かしらの形で「相手を動かす」ことです。

いくらきれいに資料が作れたとしても、いくら流暢に話ができたとしても、相手が動かなければ全く意味がありません。

とにかくゴールに相手を動かしていくこれが求められているのです。だから「動かしてなんぼ」なのです。

例えばプレゼンに至る前の根回しとか、そもそも席配置をどうするのか、直前の軽い挨拶、その後のフォローなど、前後のアクションもトータルで設計していくことが大事。

とにかく「相手が動くためにできることをすべてやりきる」こと。

「動かしてなんぼ、相手が動くためにできることを全てをやり切る」そんな意識を持って臨むこと。

1分で伝える 〜左脳が理解するロジックを作る〜

てっぺんのないピラミッドになっていないか 〜ロジカルな1分ストーリーを考える〜

1分で話せない人、頑張って話しているのにさっぱり伝わらない人は、「てっぺんのないピラミッド」になっています。

聞いてる人は「で?」ってなります。

ロジカルシンキングを多少なりとも勉強した方は、「ピラミッドストラクチャー」を学んだ方も多いと思います。

話には結論と根拠があり、その結論を1番上に、根拠をその下に並べたものです。

根拠が複数あることが多いので、三角形、つまりピラミッドのような形にしているので「ピラミッドストラクチャー」といいます。

ピラミッドで言う「根拠」だけがあり、結論がないと事例やデータをいくら重ねても相手はこのデータや事実から何を読み取ればいいのか全くわからない。

逆に言えば、このピラミッドがしっかり組めれば話が長くなったり、伝わらなかったりする事はなくなる。

「1分で考えよ」の根幹はここにある。

まず伝えようとすることの骨組み、つまり結論と根拠のセットを構築する。

これができれば驚くほど説得力を増す伝え方ができる。

その他、役立つポイント

  • ロジカルな1分ストーリーを考える。
  • ピラミッド型で「枠組み」を共有する。
  • 1分で誤解なく伝える。
  • いらない言葉を削る。
  • 話が伝わらなくなる4つの話。
  • 相手を迷子にさせないために「スッキリ・カンタン」に伝える。
  • 集中して聞いてもらう方法。
  • その気になってもらう話し方。
  • 人はイメージを想像することで感情が揺さぶられる。
  • 1分で動いてもらう。
  • 伝え方のパターンを知る。

一分で話せのまとめ

  • 人はあなたの話の80%は聞いていない。

  • プレゼン力とは人前で発表するスキルでも話すスキルでもなく、「人に動いてもらう力」

  • どんな話でも1分で伝えることができる。

  • 人を動かすには左脳と右脳の両方に働きかけなければならない。

  • 相手は誰か?どんなことに興味があるのか?をイメージして話を組み立てる。

  • すべてのプレゼンはゴールを達成するためにある。

  • 動かしてなんぼ、相手が動くためにできることを全てをやり切る。

  • まず伝えようとすることの骨組み、つまり結論と根拠のセットを構築し「ピラミッド型」にする。

▽一分で話せ

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