読書大好きゆーぽん(@jiyucho33)です!
今回は「13歳からのアート思考」の要約&書評を紹介します。
「13歳からのアート思考」は中田敦彦さんのyoutubeなど、様々なメディアで話題になっている本です。
私も気になって読んでみましたが、新しい発見や気づきが多い本でした!
変化の激しい時代にどう対応すれば良いのか。
そんな不安に対して1つの道筋を示してくれます。
ビジネスマンや学生におすすめ。
タイトルにアート思考と書かれていますが、全く小難しい内容ではありません。
13歳の中学生くらいの子でも十分に読むことができます。
▽13歳からのアート思考
13歳からのアート思考の概要
「こんな授業が受けたかった! 」
700人超の中高生たちを熱狂させ大人たちもいま最優先で受けたい「美術」の授業!!
論理もデータもあてにならない時代…
20世紀アートを代表する6作品で「アーティストのように考える方法」がわかる!いま、論理・戦略に基づくアプローチに限界を感じた人たちのあいだで、「知覚」「感性」「直感」などが見直されつつある。
本書は、中高生向けの「美術」の授業をベースに、
– 「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、
– 「自分なりの答え」を生み出し、
– それによって「新たな問い」を生み出す
という、いわゆる「アート思考」のプロセスをわかりやすく解説した一冊。「自分だけの視点」で物事を見て、「自分なりの答え」をつくりだす考え方を身につけよう!
(Amazonより)
13歳からのアート思考の要約
13歳からのアート思考の要約ポイントは以下の3つです。
2. アート思考はすべての人に役立つ
3. 「正解を見つける力」から「答えを作る力」へ
それでは一つづつ解説していきます。
美術は今、「大人が最優先で学び直すべき教科」
深刻なのは私たちが「自分だけのものの見方・考え方」を喪失していることに気づいてすらいないと言うことです。
話題の企画展で絵画を鑑賞した気分になり、高評価の店でおいしい料理を味わった気分になり、ネットニュースやSNSの投稿で世界を知った気分になり、LINEで人と会話した気分になり、仕事や日常でも何かを選択・決断した気分になっている。
しかし、そこに「自分なりの視点」は本当にあるのでしょうか?
今こうした危機感を背景として、大人の学びの世界でも「アート的なものの考え方」が見直されています。
一部ではこれは「アート思考」と言う名称で呼ばれています。
「アーティストのように考える」とはどういうことなのでしょうか?
結論から言えば、「アート」とは上手に絵を描いたり、美しい造形物を作ったり、歴史的な名画の知識・うんちくを語るようになったりすることではありません。
「アーティスト」は目に見える作品を生み出す過程で、次の3つのことをしています。
- 「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、
- 「自分なりの答え」を生み出し、
- それによって「新たな問い」を生み出す
「アート思考」とは、まさにこうした思考プロセスであり、「自分だけの視点」で物事を見て、「自分なりの答え」を作り出すための作法です。
アート思考はすべての人に役立つ
「アート思考」がすごいのはわかったけど、私は別にアーティストになりたいとは思っていないし、そもそもダ・ヴィンチみたいにアートの才能があるわけじゃないし…」
ごもっともな感想です。
しかし、ここでお伝えしておきたいのは、アート思考は画家や彫刻家と言った狭義のアーティストを目指す人のためだけのものでもなければ、デザイナーのようなクリエイティブ関連の仕事につきたい人のためだけのものでもないと言うことです。
またこれは生まれ持った才能やセンスに依存するものでもありません。
勘の鋭い人であれば、「アートという植物」にまつわる話が、決してアートの世界だけに限った話ではないと言うことにお気づきになったのではないでしょうか。
ビジネスだろうと学問だろうと人生だろうと、こうして自分のものの見方を持てる人こそが結果を出したり、幸せを手にしたりしているのではないでしょうか?
じっと動かない1枚の絵画を前にしてすら自分なりの答えを作れない人が、激動する複雑な現実世界の中で、果たして何か生み出したりできるでしょうか?
アート思考は、まさにこの「自分のものの見方」「自分なりの答え」を手に入れるための考え方です。
その意味で、アート思考はすべての人に役立ち得るものなのです。
「正解を見つける力」から「答えを作る力」へ
「美術を学んでも、世の中では大して役に立たないのでは?」
そんな疑問をお持ちの方もまだいるでしょう。
アート思考が“なぜあなたに必要なのか”についてお話ししておきたいと思います。
わかりやすさのために「美術」とはいわば正反対の教科である「数学」と対比しながら説明させてください。
数学には「太陽」のように明確で唯一の答えが存在しています。
例えば「1+1=2」が正しい事は、すでにはっきりしています。必ずどこかにゆるぎない1つの答えが存在するというのがこの教科の基本的なルールです。
数学はこうした「正解(=太陽)」を見つける能力を養います。
一方、美術(アート)は数学とは全く違っています。
数学が「太陽」を扱うのだとすれば美術が扱うのは「雲」です。
太陽はいつもそこになりますが、空に浮かぶ雲は常に形を変え、一定の場所にとどまることもありません。
アーティストが探求の末に導き出す「自分なりの答え」は、そもそも形が定まっておらず、見る人や時が異なればいかようにも変化します。
子供は空に浮かぶ雲を眺めながら「ゾウがいるよ」「あ、トリになった」などと「自分なりの答え」を作り続けます。
教科書としての「美術」の本来の目的は、このように「自分なりの答え(=雲)を“つくる”能力を育むことなのです。
これまでの世界で圧倒的に支持されてきたのは前者の能力でした。
「数学」は多くの場合、入試科目に入りますが、ごく一部の学科を除けば受験生に「美術」を課すような学校はありません。
しかし、「どうやらこれだけではまずいことになるぞ…」ということに世の中が気づき始めています。
この背景になっているのが、いわゆる「VUCA(ブーカ)ワールド」と形容される現代社会の潮流でしょう。
VUCAとは「Volatility=変動」「Uncertainty=不確実」「Complexity=複雑」「Ambiguity=曖昧」の4つの語の頭文字を取った造語で、あらゆる変化の幅も速さも方向もバラバラで、世界の見通しがきかなくなったということを意味しています。
世界が変化するたびに、その都度「新たな正解」を見つけていくのは、もはや不可能ですし、無意味でもあるのです。
もはや「これさえやっておけば大丈夫!」「これこそが正解だ!」と言えるような正解はほとんど期待できません。
そんな時代を生きることになる私たちは、「太陽を見つける能力」だけではもう生きていけません。
むしろ、人生の様々な局面で「自分なりの雲」を作る力が問われてくるはずです。
これを身に付ける上で、美術という教科ほどうってつけのものはありません。
子どもにとっても大人にとっても、今まさに最優先で学ぶべき教科は他でもなく「美術」であると確信しています。
13歳からのアート思考の書評
「13歳からのアート思考」というタイトルから、芸術が好きな人、クリエイティブ系の人向けの本と思いますが、これはビジネス書と言っていいくらいビジネスマンにおすすめの本です。
世の中の変化が激しい時代、今までのように正解を探していては到底対応できません。
これからは正解を探すのではなく、答えを作る力が必要なのです。
コロナの影響は多くの方が感じられていると思いますが、まさに今の時代に読むべき本ですね!
本を紹介する記事やYouTube、Amazonのランキングでも上位だったのでどんな本だろうと気になっていましたが、新しい気づきが多い本でした。
また、13歳からの〜というタイトル通り中学生くらいの人が読んでもとてもわかりやすくて面白いです。
アートというと難しいというイメージがありますが、全くそんなことはありませんでした。
Marginやこれから就職する学生にもおすすめの一冊です。
▽13歳からのアート思考
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