【書評・要約】読みたいことを、書けばいい。〜自分が面白くない文章を他人が読んで面白いわけがない!(感想)〜

読みたいことを、書けばいい。

読書大好きゆーぽん(@jiyucho33)です!

今回は元電通のコピーライターの方が書かれた新しい文章術の本「読みたいことを、書けばいい。」を紹介します!

著者の田中さんは元電通のコピーライターとして24年間活躍された方で、現在はWebメディアで数々のバズ記事を生み出しています。

そんな田中さんが書いたこの本「読みたいことを、書けばいい」は、他の堅苦しい文章術とは一線を画します。

内容が役立つのはもちろん、とにかく文章が面白いのでスラスラと読めてしまいますね!

ライターのお仕事をされている方はもちろん、ブログやSNSなどで「多くの人に文章を読んでほしい!」と思っている人にもおすすめです。

▽読みたいことを、書けばいい。

読みたいことを、書けばいい。の評判

読みたいことを、書けばいい。のポイント

  1. 自分が読んで面白くない文章は他の人が読んでも面白くない。
  2. ターゲットは想定しなくていい。
  3. 内面を語るより、ファクト(事実)が読み手を惹きつける。

読みたいことを、書けばいい。はこんな人におすすめ!

  • 文章の書き方に悩んでいる人
  • もっと人に読まれる文章を書きたい人
  • ライターを目指している人
  • 様々な文章術の本を読んでもしっくりこない人
  • 書くことが好きな人

著者の田中泰延さんってどんな人?

  • 早稲田大学第二文学部卒。学生時代に6000冊の本を乱読。
  • 電通へ入社し、24年間コピーライター、CMプランナーとして活動。
  • 退職し、フリーランスとしてインターネット上で執筆活動を開始。
  • webサイト「街角のクリエイティブ」に連載する映画評「田中泰延のエンタメ新党」など、累計330万PVの人気コラムになる。

なんのために書いたか

自分のために書くと言う事

「自分が読みたいものを書く」ことで「自分が楽しくなる」と言うことを伝えたい。

いや伝わらなくてもいい。すでにそれを書いて読む自分が楽しいのだから。

自分が面白くない文章を他人が読んで面白いわけがない。

だから自分が読みたいものを書く。それが読者としての文章術だ。

なにを書くのか

ネットで読まれている文章の9割は「随筆」

書きたい人がいて、読む人がいる文章のボリュームゾーンは「随筆」なのである。

では「随筆」とは何か。私が随筆を定義するとこうなる。

「事象と心象が交わるところに生まれる文章」

事象とはすなわち、見聞きしたことや知ったこと。世の中のあらゆるモノ、コト、ヒトは「事象」である。

それに触れて心が動き、書きたくなる気持ちが生まれる、それが「心象」である。

この2つが揃って初めて「随筆」が書かれる。

人間は事象を見聞きして、それに対して思ったこと、考えたことを書きたいし、また読みたい。

ネット上で読まれる文章のほとんどが、この「随筆」にあたるものである。

だれに書くのか

ターゲットなど想定しなくて良い

そもそも特定の誰かに言いたいことが「届く」と言うことがそんなにあるだろうか。

莫大な宣伝費を使っても、結局テレビや新聞など不特定多数が目にするところに「置かれる」のであり「届けられる」のではない。

読み手など想定して書かなくていい。

その文章を最初に読むのは間違いなく自分だ。

自分で読んで面白くなければ書くこと自体が無駄になる。

何を書いたかよりも誰が書いたか

あなたが例えば「ローマ帝国1480年の歴史」と言う事象に興味を持って丹念に資料を調べ、とてつもなくエキサイティングだったと言う心象を自分自身で読んで、面白いうんちくやギャグをちりばめた文章にしてインターネット上に載せても、十数人から、多くて数千人がたまたま目にして終わるだろう。

だが、例えば宇多田ヒカルがおいしかったロースカツ定食840円の話を書いたら数百万人が争って読み、様々なコメントを山のように寄せるだろう。

あなたのローマ帝国1480年はロースカツ定食840円に完敗だ。

よく文章指南の本には、「何が書いてあるかが大切」と言う教えが書いてあるが、現実は違う。

「誰が書いたか」の方が多くの人にとっては重要なのだ。

だからこそ、「ターゲット層にバズりたい」「たくさん読まれたい」と言う思い違いを捨て、まず書いた文章を自分が面白いと思えれば幸せだと気がつくべきだ。

どう書くのか

つまらない人間とは自分の内面を語る人

つまらない人間とは何か。それは自分の内面を語る人である。

少しでも面白く感じる人というのは、その人の外部にあることを語っているのである。

つまらない人たちは、自分の内面を相手が受け入れてくれると思っている点で幼児性が強いのである。

文章でも往々にしてこのように「私はつまらない人間です」と触れて回るようなことが起こる。

随筆とは、結局最後には心象述べる著述形式。

しかしそのためには、事象を提示して興味を持ってもらわなければならない。

事象とは常に人間の外部にあるものであり、心象を語るためには事象の強度が不可欠である。

物書きは「調べる」が9割9分5厘6毛

書くという行為において最も重要なのはファクトである。

ライターの仕事はまず調べることから始まる。

そして調べた9割を捨て、残った1割を書いた中の1割にやっと「著者はこう思う」と書く。

ライターの考えなど全体の1%以下でよいし、その1%以下を伝えるためにあとの99%以上が要る。

「物書きは調べることが9割9分5厘6毛」である。

調べたことを並べれば、読む人が主役になれる。

調べもせずに文章とは「自分の表現をする場だ」と思っている人はライターと言うフィールドでは仕事をすることができない。

そういう「私の思いを届けたい!」人は歩道橋で詩集を売ろう。

その他、役立つポイント

  • 文書と文章の違い
  • 広告文章の書き方
  • 承認欲求を満たすのに「書く」は割りに合わない
  • 履歴書の書き方
  • 資料の調べ方
  • 書くために読むといい本
  • 田中泰延さんが書いた記事

読みたいことを、書けばいい。のまとめ

  • 自分が面白くない文章を他人が読んで面白いわけがない。だから自分が読みたいものを書く。

  • ネット上で読まれる文章のほとんどが「随筆」。

  • ターゲットは想定しなくていい。

  • 何を書いたかよりも誰が書いたか。

  • 自分の内面を語る人はつまらない。

  • ファクト(事実)が読み手を惹きつける。

読みたいことを、書けばいい。の詳細データ

発売5日で大増刷決定!

「バズる記事を書きたい」
「ターゲットに刺さる文章を書きたい」
「自分の思いを読んでほしい」

そんな「技術」を学ぼうとする人は、出発点から間違っている。
もっとシンプルに、あなたが読みたいことを、あなたに向けて書けばいいのだ。

事実の中に、あなただけの発見を見出し、調べて、自分に向けて書く。
その結果、あなたは誰かとつながり、人生が変わる。

電通コピーライターとして24年、自分が読みたいものを書くために退職して「青年失業家」へ。

Web記事500万PV超、Twitterフォロワー46000人超。
多くの支持を得るwebライター初の著書。
(Amazonより)

▽読みたいことを、書けばいい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました