【書評・要約】ハートドリブン〜ハートドリブンとは目に見えないものを大切にする経営力〜

ハートドリブン

読書大好きゆーぽん(@jiyucho33)です!

今回は目に見えないものを大切にする力「ハートドリブン」を紹介します!

著者はスマートフォン用ゲームや「うんちミュージアム」でおなじみのアソビルなどを手掛けるアカツキの代表・塩田元規さん。

最初、「目に見えないものを大切にする力」と書いてあって頭の中は???となりましたが、実際に読んでみると企業やチームを育てる上で大事な事をとてもわかりやすく書かれていました。

本の中にインサイド・アウト(内側を変えて外側を変える。)と書いてありますが、企業戦略よりも、まずは未熟な自分の内面やメンバーとの関係づくりがとても重要であることがよくわかります。

起業ストーリーをベースにしたビジネス書は他にもいくつもありますが、この本はそれらとは一線を画します。

事業を立ち上げる人はみんなが超人ではありません。他の人に弱みを見せることで協力してくれる人や応援してくれる人が集まるんですね。

経営者、オーナー、部下を持つサラリーマンの方におすすめです。

▽ハートドリブン

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ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力 [ 塩田元規 ]
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ハートドリブンの評判

ハートドリブンの紹介文

魂を進化させると、あなたはもっと輝く
売上高281億円・利益136億円〝大成功〝企業アカツキ社長の独自哲学

合理的に正解を出せる時代は終わった。
数字・計画・思考だけではなく、感情・直感・感性を研ぎ澄ます。
初めて明かされる内側を進化させる具体的メソッド。
正解がない時代を生きるための教科書だ。

「マジで売りたい本ができました! 」 編集担当:箕輪厚介
「いま完全に来ているビジネストレンドど真ん中の本です。
数字より感情、計画より直感、思考より衝動。
合理性で正解を導き出す時代が終わり、自分の内面を発散させることによってしか価値が生み出せない時代がやってきた。
西野亮廣さんやニュータイプの山口周さんがしきりに扱っているテーマのあれです。
この新しい時代の人生と仕事について、数字的に大成功しているアカツキ社長の塩田さんが語るから面白い。
起業人生を振り返りながら独自哲学を明かしてます。まじ読んで欲しいです。」
(Amazonより)

ハートドリブン

ハートドリブンはこんな人におすすめ

  • 経営者やオーナー
  • 起業家
  • 部下や後輩を持つ人

著者の塩田元規さんってどんな人?

  • 株式会社アカツキ創業者 代表取締役CEO
  • 一橋大学大学院MBAコース修了。
  • 新卒で株式会社ディー・エヌ・エーに入社し、広告事業に従事。
  • 2010年に香田哲郎と共同でアカツキを創業。2016年に東証マザーズへ上場。2017年に東証一部へ市場変更。
  • モバイルゲーム事業、ライブエクスペリエンス事業を柱として、エンターテイメントをグローバルに展開。

ハートドリブンのポイント

  1. ハートを大切にする人が結果として社会的な成功も得られる。
  2. 活躍し続ける人は自らの「価値観」に誠実に生きている。
  3. Why(意義)からスタートする。

ハートドリブン

ハートドリブンの時代

頭で考えて社会に合わせて生きる時代は終わった。外側でなく、自分の内側を大切にする時代だ。

内側によるハートに従って、自分の可能性を開いていく。

そしてやること(Doing)だけじゃなくて、自分のあり方(Being)も大切にしていく。

それは、一人一人が自分らしくハートに従って生きる時代。

そして多様な生き方をお互いに認め合い、みんなの人生がカラフルに輝くハートドリブンな時代。

ハートを大切にする人が結果として社会的な成功も得られる。


インサイド・アウト「内側を変えて外側を変える」

僕らはいつも外側にばかり目を向けがちだ。外側や環境を変えようとするけど、自分の内側には無頓着だ。

僕自身、世界を変えようと頑張ってきた。世界を、環境を変えることばかり気にしていた。それしかやり方を知らなかった。

でも、僕自身の起業の旅で気づいたこと。

世界を変える順番は「内側から外側へ」だ。

成功哲学の本として大ベストセラーの「7つの習慣」ではそれを「アウトサイド・インではなくインサイド・アウト」と言う表現で示している。

インサイドアウトとは一言で言えば、「自分自身の内面から始める」と言う意味である。

内面の最も奥深くにあるパラダイム(物事の見方)、人格、動機を見つめることから始めるのである。

幸せ企業の経営者が教えてくれた1番大切なこと

「素晴らしい会社の定義で大切な事はたった1つだ。それは雰囲気が良い会社だ」

「ビジネスモデルとか戦略とかそういうことじゃないんですか?」僕は聞いた。

「ビジネスモデルや事業内容はいつか変わる。なぜならお客様の求めるものも変わってくるからだ。

でも変わらないことは、企業っていうのは人が全てだっていうことだ。

いい会社にはその会社の文化がある。哲学や信念がある。それを社員と共有している。そして社員は働くことを楽しんでいる。

そこには良い雰囲気が流れるんだ。雰囲気など目に見えないものが1番大切なんだ。

経営者の仕事は、目に見えないものに気づき、それを育める環境を作ることだよ。


資本市場との対峙。自分たちの哲学を示す

上場するにあたり、僕たちは何を大切にするかを改めて決めた。

僕たちは中長期的な成長を大切にする。

短期じゃなくて、長期的目線でビジョンを大切にした素晴らしい会社を作っていく。

ビジネスで最初に切り捨てられがちな、企業カルチャーや哲学などの目に見えないものを大切に経営していくことを改めて誓った。

短期的な株価じゃなくて、企業価値を上げることが大切だと思った。

中長期でしっかり成長できるように投資していく。

だから短期的な株価対策を意識した事業判断はしないっていうことも含めて上場時に宣言した。

どこまで理解してもらえたかわからない。でも自分たちの信念や哲学がブレないようにしよう。

目に見えないものに投資してきたからこそ、アカツキはここまで来たし、それが僕たちの強みだ。

GoodはGreatの敵。突き抜けることへの確信

僕が好きな本「ビジョナリーカンパニー」の中に「GoodはGreatの敵」と言う言葉がある。

僕たちもいろんな人の期待に応えようとして、全てにおいて100点を取ろうとして中途半端になっていたのではないだろうか。

そこそこ良い(Good)になってしまっていたんじゃないだろうか。

結果としてGreatになることが妨げられているんじゃないだろうか。

内側からスタートし、魂が込められたものじゃないとダメだ。

突き抜けたとんがったものに人が集まってくる時代だ。

中途半端なものには人が集まらない。プロダクトにも企業にもだ。

自分たち“らしさ”を全開にして、自分たちが信じることを表現していかないと先はないんだなと痛感した。

経営のスタンスとしてそれを貫くと決めないと、メンバーも混乱する。

活躍し続ける人は自らの「価値観」に誠実に生きている

「ビジョナリーピープル」と言う本をご存知だろうか。

20年以上にわたり活躍し続けて実績を残した人を「ビジョナリーな人」として定義し分析している。

この本の中でビジョナリーな人の本質的な要素は「自らの価値観に誠実に生きていて、意義、思考、行動のスタイルに一貫性があること」だと表現されている。

彼らは、やっていること自体に情熱を持っている。

情熱を持つために大切な事は、自分の生きがいについて語る小さな内側の声に耳を傾けることだと書かれている。

思考じゃなくて「自分の心の声」を聞くと言う事だ。

Why(意義)を中心に置いてスタートする

ブランドは意義から作られる。

感情価値が中心の世界で、ブランドが大切になるという事は意義と信念が大事だということだ。

意義・信念がクリアであれば、人が共感する大きな力になる。

それは顧客だけじゃなくて、働く人々の心も動機づける。

サイモン・シネコックの「ゴールデンサークル理論」をご存知だろうか。

サイモン・シネコックはWhy(なぜ)、How(どうやって)、What(何を)の3つに注目してそれを説明している。

多くの組織はWhatからスタートする。そして大体Howまで説明して終わりだ。

優れたリーダーはWhyからスタートしてWhatまでを説明する。

興味のある人はTEDの動画を見て欲しい。

これからの時代は今まで以上に、意義(Why)がすべての中心になる。

競争戦略をたくさん考えるより前に、Whyをクリアにして、Whyをどう伝えるかを考えた方が圧倒的に価値がある。

その他、役立つポイント

  • 子供心、好奇心が価値になる
  • ビジネスの世界でも目に見えないものがより大切になる
  • 会社の中心に感情を置く
  • 見方を広げて世界を見よう。「虫の目、鳥の目、魚の目」
  • 人は感情報酬を求めている
  • 短期思考の罠
  • メンタルモデルによる自動反応行動
  • 理解と同意を分ける
  • 仲間との分かち合いが進化を加速させる
  • ニッチなグローバル戦略

ハートドリブンのまとめ

  • ハートを大切にする人が結果として社会的な成功も得られる。

  • 内側を変えて外側を変える。

  • 素晴らしい会社とは雰囲気が良い会社。

  • 中長期的な成長を大切にする。

  • GoodはGreatの敵。

  • 活躍し続ける人は自らの「価値観」に誠実に生きている。

  • ブランドは意義から作られる。

  • Why(意義)からスタートする。

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